Encounter with Africa

アフリカとの出会い

私が19歳の頃、番組出演をきっかけに初海外で訪れた地は、アフリカのマラウィ共和国という国でした。

古びた空港から一歩踏み出すと、そこには牛の大群と地平線、見た事もない大きな青空が。
一方でお湯はもちろん、水も出ない・電気は使えないしトイレは汚すぎる。

そして食事にはアリが混入していない方が珍しい。。

「とんでもないところに来てしまった・・」

それがアフリカとの出会いでした。

Courage from the locals

現地の人々からもらった勇気

あの日から20年近くが経ち、私は仕事や旅を通じて、数えきれない程のアフリカの人々と出会いました。
その中には、プロサッカー選手になると目を輝かせていたHIV感染者の少年や、スラム街で生まれ、後者の希望になる為に必死に勉強して大学まで進学した少女。

また、大量虐殺が起きたルワンダでは、政府から強制的に虐殺をさせられた加害者が被害者でもありました。身内を虐殺された被害者と、強制的に虐殺をさせられた加害者の心の溝を解く「和解の村」では、主人を虐殺した相手を、相手の為に許した夫人と出会いました。

毎回、自分が何かを与えようとするつもりが、逆に何か大切なモノを受け取っていた日々。
それはまるで一人一人から生きる力を貰っているようでした。地図のない人生を歩む上で、どれほどの勇気を貰ったのか計り知れません。

Betrayal and despair

裏切りや絶望

一方で、「アフリカの貧しい国々の人達と何かをしたい」と起業してから、現地で何度も味わった裏切りや絶望もありました。

家族のように思ってた相手の裏切り。預けたお金を持ったまま失踪。

「何なんだよもう…」と悲しい経験を重ねるにつれて、
アフリカにある貧困問題の根深さを理解し、同時にふつふつと問題解決への情熱が胸に湧きました。

Birth of Maasai market

MAASAI MARKETの誕生

2006年6月からスタートしたMAASAI MARKETの挑戦は沢山の方々やお客様、ケニアやネパール、タイの工場の人々等、本当に多くの人達に支えられて在り続ける事ができました。

そのおかげで、これまでに原宿店、バンコク店やイベントを含む累計100店舗以上の出店と、NGOをはじめとする12団体、新興国20ヵ国以上の支援(15歳以下の約5000人の教育支援サポート)など、多くの取り組みや目標を掲げ、成し遂げることができました。

これまでのご支援とご協力、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

Africa city relaunching as a new brand

新ブランドとして再出発するAFRICA CITY

そのパッションを受け継ぎ、新ブランドとして再出発するAFRICA CITYは、今まで以上にアフリカの人と文化、伝統の魅力や美しさを皆様にお届けして参ります。

日常のファッションを通じてより良い社会を創る為に何ができ、子ども達の未来のためにどんな一歩を踏み出すことができるのか。

そんなアクションについても皆さんと楽しみながら一緒に考えていけたら嬉しいです。

どうぞAFRICA CITYを今後とも宜しくお願い致します。

山梨県甲府市生まれ。19歳の時に恋愛バラエティー番組「あいのり」に「ヒデ」として出演し、アフリカを中心に14ヵ国、足掛け3年を旅する。その後ケニア・スワヒリ語学院JACII へ留学し卒業後に、「アフリカの貧しい人達と何かしたい」という想いをきっかけに会社を設立。2006年原宿に「MAASAI MARKET」をOPENしてキャリアをスタート。2020年までに下北沢店、バンコク店と店舗展開し東急、丸井、PARCOを中心に累計全国120店舗のポップアップストアを経験し、「あいのり学校」や新興国のNGO支援を行う。2022年、MAASAI MARKETをルーツとするファッションブランド「AFRICA CITY」を設立、オンラインストアをOPEN。商品購入で5人分の子供達の給食支援、「買い物」が社会支援となる新常識の構築と維持を目指す。現在はAFRICA CITYのほか、国連支援交流協会アフリカ支援広報部長、HIS世界旅リポーター、IMAZIN_ART「世界の才能をさがす旅」プロデュ―サーなど、複数の事業を手掛けるアーティストとして活動。

代表取締役社長  今澤 徹男